株主・投資家の皆様へ
さて、第84期(2011年4月1日から2012年3月31日まで)9月中間事業をご報告するにあたり、ごあいさつを申し上げます。 当上期のわが国経済は、東日本大震災による混乱から徐々に持ち直す傾向が見られたものの、急激な円高の進行により、先行き不透明な状況で推移しました。さらに、欧州の財政危機などの不安材料も重なり、混迷に拍車がかかりました。 現在でも全生産高の約4分の3を日本国内で生産しているKOAにとって、為替との戦いは宿命です。当上期の対ドル為替レートの平均は、前年同期と比較し約10円の円高となり、当上期の業績に大きな影響を与えました。しかしながら、なんとかこれを乗り切るべく、地道な生産性向上活動や品質向上活動に引き続き注力してまいりました。 一方、東日本大震災では、サプライチェーンの寸断により、一時素材原材料の調達に困難をきたしましたが、お取引先様のご協力により生産停止は回避でき、現在はすべて正常に戻っております。震災影響で生産調整を余儀なくされた自動車関係等の主要なお客様もおおむね復旧され、震災前の状況に戻っております。KOAはこの震災を教訓に、震災前から行ってきた耐震補強工事、事業継続に向けた社内体制強化等の対策を加速してまいります。 欧州の財政危機、ドル安・ユーロ安、タイの洪水によるサプライチェーン問題など当面の経営環境悪化要因はいくつもありますが、KOAは、現在進めている基本的な戦略を大きく変更するつもりはありません。技術革新により生まれるであろう新しいマーケットに、差別化できる製品を投入していくことで、技術面や開発面、品質面、サービス面などで圧倒的な評価をお客様から受けられるような事業構築を目指します。 また、KOAの基盤技術に立脚した差別化製品や高付加価値製品の全事業に占める比率を年々高くし、為替変動などの経営環境変化にも十分耐えうる企業体質を構築していきます。そのためのR&Dにも引き続き経営資源を投入していきます。 KOAは本年、日本国内では20年ぶりとなる新工場建築に着手いたしました。新工場は、KOAのふるさとである信州伊那谷の美しい里山に立地し、当地の自然と文化との共生をめざしています。また、今後展開する高付加価値製品や技術提案型製品などのマザー工場にしたいと考えています。 株主の皆さまにおかれましては、今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。 |
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| 2011年12月 |



