【変化と対応 代表取締役社長 向山 孝一】
私どもは事業活動を通じて、株主の皆様、お客様・お取引先様、社員・家族、地域社会、そして地球との間に信頼関係を構築し続けることをミッションとしております。今日はこれから、株主の皆様との信頼関係をより強固なものにしたいと願い、KOAのこの一年の動きについてご報告申し上げます。
現在私どもは、企業体質強化のために、お客様から期待される特長ある技術力と開発力、お客様の心を満たす品質とものづくり、全世界のお客様への業界最高レベルのサービスをビジョンとして、お客様との間に新しいビジネスパートナーシップを構築することに取り組んでいます。
しかし、私どもを取り巻く環境は大きく変化しています。その変化とは、技術の高度化・多様化であり、地球環境への対応であり、CSR・コーポレートガバナンスであり、安全・リスクマネジメントです。とりわけ、安全とリスクマネジメントについては、製品の安全とともに、会社そのものの安全対策が厳しく問われています。
こうしたマーケットの変化にスピーディに対応し、新たなビジネスパートナーシップを構築するために、私どもはこれまでQuality−1stをベースに、事業構造の改革、収益性の向上に取り組んできました。具体的な取り組みについては、後ほど各担当取締役より説明させていただきます。
それでは財務諸表に移らせていただきます。
(*財務諸表については、招集通知をご覧ください。)
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【全世界のお客様へ業界最高レベルのサービス
事業構造改革イニシアティブ担当常務取締役 吉地 勝彦】
事業構造改革では、全ての製品において、Quality−1stをお約束するとともに、営業/サービス提案等収益性の向上に貢献する製品・活動を拡大しています。 さらには、設計や技術提案活動によって、差別化・高付加価値ビジネスを目指す製品・活動を拡大しています。
私どものお客様は、2000年以降、特に、アメリカ、日本そしてヨーロッパ等から、中国、アジアへ生産の移転を積極的に進めております。
これに対応するために、 @世界中のどこでも、多様なご要望にも対応できる、ばらつきの少ないサービス“態勢”の整備 Aサプライチェーンの充実、JIT(納期遵守・短納期)対応の整備 Bお客様の声に沿った迅速な製品の開発や改善、ものづくりの提案活動 C全世界の販売拠点へのセールスエンジニア配置 DKOA本社による現地エンジニアへのサポート“態勢”の確立 Eお客様の要望に即した製品提案、改善提案、技術サービスができる“態勢”の整備
これらの活動に対して四半期ごとにお客様満足度の確認に努めてまいりました。
今後も体質の強い会社になるべく、事業構造改革を推進して参ります。
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【お客様の心を満たす「提案活動」
日本営業ビジネスフィールド担当取締役 伊賀 憲三】
この一年間、私たちが提案活動の舞台として注力してきたマーケットは次の3つです。 @自動車関連メーカー A産業・工作機械メーカー Bアミューズメント業界
また、エリア拡大策としては、代理店様との連携強化を図り、韓国市場への拡販活動を実施しました。
さらに、キーアカウント戦略では、自動車関連、産業工作機械、電機産業などにおいて、今後成長が期待できる重要なお客様に対して、積極的な提案活動を行ってまいりました。
提案活動の内容や方法は、注力すべき市場やアプリケーション、お客様により様々です。
私たちはお客様の声や満足度を常に意識し、最大の効果を出すべく、納期や品質等サプライチェーンの向上を目指す提案活動、競争優位を確保する技術や製品の提案活動をしてまいりました。
こうした活動に対し、 @戦略製品の採用を、KOA単独でいただけたこと A特に自動車関連をはじめ、お客様の技術部門との相互交流・連携が加速したこと B「安心で安全」かつ競合に負けない優れたサービスが評価され、昨年度7社から表彰をいただいたこと
C提案活動における代理店様との連携強化による売上の増加
Dシフトビジネスの確実なキャッチアップ
等の成果が表れています。
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【市場の複雑化に応えて
事業構造改革イニシアティブ担当取締役 スコット・ライス】
事業構造改革の一環として、プロダクトマネジメントへの継続的な経営資源の投下と、ロジスティクス(物流)革新に取り組んでまいりました。
まず、プロダクトマネジメントです。高付加価値製品の販売拡大のため、プロダクトマネジメントにおけるマネジャーは、将来に渡る市場のトレンド、お客様の要求、競合の動きといった外的環境と、製品ビジネスに関する技術・生産・販売といった内的環境を総合的に捉えています。
その上で、それぞれの担当製品群に対し、KOAにとって最適な活動の優先順位付けを行い、資源を投入し、その活動と結果に責任を持っています。
この活動は既に北米や欧州等の海外へも展開し、また、LTCC等新たな製品群にも展開しています。プロダクトマネジメントは、KOAの中で大変よい結果を導いてきた活動のひとつであり、今後も継続してまいります。
次にロジスティクス(物流)革新です。世界のエレクトロニクス業界のロジスティクスは複雑化してきており、KOAと最終のお客様との間には、様々な中間層が存在します。結果として、各段階に溜められた在庫はデッド在庫を生み出す可能性を高めるだけでなく、実際の需要を見極めにくくなっております。このような現状の中、お客様へのサービスレベルを維持しながら、在庫のレベルを最小化すべく、お客様の実際の要求に沿って、最適なソリューションを提案しています。
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【お客様の心を満たす品質とものづくり
品質保証イニシアティブ担当取締役 中田 典明】
市場ニーズに応えるものづくりについて、車載市場への取り組みについて、そして全員参加の小集団による改善活動についてお話いたします。
まず、市場ニーズに応えるものづくりについて以下の取り組みをいたしました。 @ダウンサイジングの要求に対応して、社内一貫生産によるチップ抵抗器の増産 Aカスタムニーズにお応えする付加価値の高い製品の開発・量産化 B少量多品種に対応した生産技術の研究と実現化 C海外工場における増産によるタイムリーな供給“態勢”の構築と、グローバル体制による最適生産
次に車載市場への取り組みです。2004年度より車載プロジェクトを立ち上げ、活動を推進してまいりましたが、自動車ビジネスは日々進化しています。2005年度においては以下の取り組みをいたしました。 @設計まで遡った品質保証 A評価分析の技術力向上のための試験インフラの充実 B車載マーケティング“態勢”の構築
今後も進化しつづける自動車ビジネスの文化、考え方を学び、新しいビジネスモデルを構築する活動を積極的に推進してまいります。
次に全員参加の小集団による改善活動について。 @収益性向上を図り、企業体質を強化すべく、改善活動を間接部門を含む社員全員参加による活動へと拡大 A改善の内容も車載のお客様の品質要求にお応えできるよう、より専門的な改善手法を活用
結果、1年間にKOAグループ全体で、約1000のテーマについて改善が実施され、不良損失金額の低減、リードタイムの短縮と、生産性の向上、間接部門における業務効率の向上による経費の削減等の成果がありました。
小さな改善が積み重なれば、グループ全体では大きな成果となり、経営目標の達成に貢献することができます。これらの改善活動を続けることで、市場環境の変化に強い企業体質を作り上げることが必ずできると考えます。
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【基盤技術の強化による次世代を見据えた製品開発
ものづくりイニシアティブ担当取締役 林 琢夫】
技術に関しましては、KOAグループの基盤技術である厚膜、薄膜、セラミックス技術などにさらに磨きをかけております。
これに加え、RoHS規制などの環境負荷に配慮しつつ、ナノ技術の応用などにより、より高精度、高安定な材料・プロセス開発、また車載品質に要求される高温や振動など、高い環境特性に耐えうる技術開発を行ってまいりました。
その結果として、昨年度は数十品種の新製品あるいは関連製品をリリースいたしました。特にチップ抵抗器では、高い電圧に耐えうる製品、高温でも安定した特性の製品、および電流検出用の製品において、業界No.1の品揃えをして参りました。
またセラミックス積層基板では、より高密度化を図るため、基板に直接抵抗体を形成する製品などをリリースして参りました。具体的には、 @セラミック基板表面あるいは内部に抵抗を形成した製品 Aエレクトロニクス実装学会やJPCA(プリント基板)で注目をいただいた薄膜技術 Bセイコーエプソン様との共同開発によりインクジェットを用いてLTCCへ微細な配線を施した製品
などがあります。基盤技術は自社だけでなく、必要なところは外部の大学や研究機関と連携し、さらに最先端の技術を極め、全世界のお客様にご満足いただける製品をつくりつづけます。
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【企業体質強化
経営管理イニシアティブ担当取締役 深野 香代子】
CSRを問う声が高まる昨今ですが、私どもは早くから、KOAを支えてくださっている株主様、お客様・お取引先様、地域社会、社員・家族そして地球との間に信頼関係を構築することをミッションとして、さまざまな活動を行ってまいりました。
ミッション実現を絶えず念頭におき、これに貢献できる業務体系の構築や改善、“人財”育成などに取り組んでまいります。
また、KOAグループの活動のベースとなるQuality−1stは、製品の品質のみならず、人の品質、企業の品質をも表しております。社員ひとりひとりの「品位」「品格」を向上させ、最終的に「企業格の向上」を目指して活動してきております。
具体的な取り組みにつきましては以下のとおりです。
まず、全社横断的なコンプライアンス体制の維持・向上を推進し、法令、定款の遵守を徹底させるため、コンプライアンス委員会により、行動規範、行動指針を策定いたしました。
次に、間接部門の効率化のために、ペーパーレス、キャッシュレスの会計システムを構築いたしました。なお、このシステムは、情報システム部門が推進しているオープン化の一環です。
さらに、「知的財産戦略」については、特許係争の未然防止、模倣品対策、大学との共同研究等に取り組んで参りました。 最後に、“人財”育成については、コンセプチュアルスキル、ビジネスフレームワーク、ヒューマンスキルの自発的向上とともに、創業以来のKOAマインドを全社員が継承する研修を実施しています。
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【総括 代表取締役社長 向山 孝一】
はじめに自己株式買い受けについてご報告します。 平成17年9月1日から平成18年2月8日の間に、普通株式720,260株を取得し、決算期末において保有する普通株式は、1,725,859株となりました。
次に興亜電工マレーシア子会社化の件についてご報告します。
当社は、シンガポールの持分法適用関連会社でありましたKOA DENKO(MALAYSIA)BERHADに対し、シンガポールの連結子会社KOA DENKO(S)PTE.,LTD.を通じて公開買付けを実施し、その結果、KOA DENKO(MALAYSIA)BERHADは、当期末をもって当社の連結子会社となりました。
続いて、一株当たりの当期純利益です。第78期は69.98円となりました。
次に株主資本当期純利益率(ROE)は6.7%、総資本経常利益率(ROA)は8.0%まで回復しています。
次に配当性向です。連結では15.6%、単独では45.9%となっております。
なお当社では、四半期ごとに業績報告を行なうと同時に、業績予想の正確性を期すため、次の四半期の業績予想を行っています。 以上で、ご報告を終了させていただきます。
※文中の“態勢”は、当社ビジョン実現に向けた積極的な取り組みを表現しております。
“人財”は、人は財産であるとの考えを表現しております。
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