題 名:第76期営業報告書、貸借対照表、損益計算書の内容の報告

発言者:担当役員

【変化と対応 代表取締役社長 向山孝一】

KOAグループは会社のあるべき姿を表わす三つのビジョンを掲げています。 1つ目はお客様から期待される特長ある技術力と開発力を持つ会社になること、2つ目はお客様の心を満たす品質とものづくりができる会社になること、3つ目は全世界のお客様へ業界最高レベルのサービスができる会社になり、その結果、お客様の信頼を勝ち取って、強いパートナーシップをお客様との間に築き上げようというものです。 しかしながら、我々を取り巻く環境が2000年度後半より大きく変化いたしました。 それは、ドットコムバブルの崩壊による需要の大幅減、EMSと呼ばれる製造受託企業の台頭、日本や欧米企業のアジアへの生産シフト、そしてアジアのローカル企業の台頭、システム・イン・パッケージに代表される技術の高度化です。 これらの変化による危機を乗り越えるため、KOAグループでは、クオリティー・ファーストをベースとした、収益性の向上、事業構造の変革に向けた様々な取組みを行っております。KOAでなければできない品質、サービス、技術をお客さまにお届けすることで、お客さまとの間の信頼関係をより強固なものにしていきます。その取組み内容につきまして、これから各取締役から発表させていただきます。 発表の前にKOAグループの経営管理体制についてお話をさせていただきます。 KOAグループは連結全体最適を基本とした戦略を立案する4つのイニシアティブと、エリア・製品群によって分けられた業務執行責任を持つ14のビジネスフィールドに分け、経営しております。 (所要時間20分)

【グローバル・マーケティング
国際マーケティング担当取締役 スコット・ライス】

高付加価値製品の売上拡大を通して、収益性の向上に注力してまいりました。その最重要施策は以下の3つです。 まず、プロダクトマネジメントです。プロダクトマネジメントは、顧客ニーズ、製品トレンド、競合及び市場の動向、生産、製品開発ロードマップについての知識を集約し、一元的に管理するものです。KOAの6つの重要な製品群に、それぞれプロダクトマネージャーを任命しました。 2つ目は、NOZOMIサンプルと、トラッキングシステムです。NOZOMIとは、高付加価値製品のサンプルを、業界最高クラスの対応力で、正確かつ、迅速にお客様へお届けするシステムです。 サンプルの出荷対応力に加え、我々のトラッキングシステムは、サンプル出荷の進捗が、商談成約まで追跡できるシステムです。素早いサンプル対応と、拡販案件の確かなフォローアップは、ターゲット製品の売上拡大につながり、収益性向上に貢献します。 3つ目は、製品の認定活動です。高付加価値製品の営業活動は、汎用品を販売するよりもはるかに、複雑かつ、技術的であると考え、我々のセールスエンジニア機能を強化しました。そして、日本市場において、認定活動の加速に注力しています。(所要時間10分)

【日本市場への対応 営業担当取締役 伊賀憲三】

日本のお客様に対して、プロダクトマネジメント、NOZOMIとトラッキングシステム、製品認定活動を展開してまいりました。 NOZOMIシステムでは、提案活動の加速やきめ細かな対応により扱い件数は2.5倍に増加しました。 提案活動も社内の関連部門や学習会によるレベルの向上から、これまでに比べ2倍と大きく増加しました。この様な活動を、私どものパートナーである代理店様とも取組んでおります。この成果も、20%の売上増加と収益性アップという形で表れて来ております。 私たちの提案活動がお客様からご評価頂き、具体的に拡販につながった事例をご報告いたします。 競合の品質レベルに不満であったお客様に対し、私達が最適製品のタイムリーなサンプル対応、トラッキングシステムが有効に機能し、関連部門と営業が連携を密に行い効率的に対応したことが評価され、お客様の製品の信頼性向上や開発リードタイム短縮に貢献しました。 私たちの何よりの成果は、初めてのお客様に高いご満足の中でお取引がスタートした事にあります。また、今回の取り組みでお客様の設計ご担当者との交流が深まり、提案活動が加速しております。(所要時間5分)

【クオリティ・ファースト 品質生産担当取締役 辻 順二】

クオリティファーストを前面に掲げ、改善に取組むことで、使って安心、満足、そして期待していただけるような品質活動をし続けております。 品質に対する成果については、世界最高レベルの耐湿性、電極強度を達成することにより信頼性の大幅向上を図ることが出来ました。また、独自手法により外観品質を大幅に向上させました。ほとんどの製品群が1ppm以下を達成できたほか、世界で最も厳しい自動車の品質規格 ISO/TS16949の取得を国内外含め13社で完了いたしました。 万が一、KOA製品を使った機器が生命にかかわる可能性、お客様の存続に影響を与える可能性等、市場において品質問題が発生したときは、情報の一元化により経営が素早い判断を行い行動します。ノウハウに対する成果については、「からくり」技術等、キープロセスの技の向上と伝承などに努め、汎用品の中から新たに高付加価値製品を産み出すことができました。 収益性の向上に対する成果については、製品事業化スピードの向上、お客様に喜ばれる納品提案、主力チップ製品のコストダウンにより、収益性の向上、シェア拡大に貢献しました。(所要時間7分)

【選択と集中による技術・開発の強化 技術担当取締役 小笠原英夫】

重点と致しましては開発製品や開発項目の絞込みによる製品開発のリードタイム短縮と基盤技術の強化に取り組んでまいりました。 開発製品や開発項目に優先順位付けを行い高付加価値製品に開発リソースを重点配置いたしました。 具体的には、特長あるセラミックス積層製品、特長ある金属超低抵抗製品、低コストのチップヒューズ製品、特長ある厚膜低抵抗製品です。 昨年度の成果と致しまして、製品開発では高付加価値製品にリソースを集中させ、約20件の新製品を開発することが出来ました。 また、積層セラミックス技術では、業界でもトップレベルの微細配線や高積層精度、大型化を達成いたしました。 基盤技術開発は自社開発に限らず、産学官の連携の中で、セラミック基板への応用技術開発、ナノテクノロジーの応用開発など、最先端の技術開発を進めております。(所要時間3分)

【企業体質強化 管理・人事教育担当取締役 深野 香代子】

「経営管理イニシアティブ」は、グループ全体最適の視点から、関係会社も含めた経営管理全般の支援、リスク管理、モラールアップ、各組織間の調整をスピーディーかつ効果的に行うべく、以前の管理・人事教育・連結経営戦略の3つを統合して新設いたしました。 2003年度は主に以下の4つに取り組みました。@人材の育成、A環境委員会(Sunflower Committee)の活動を中心とした環境への配慮、Bお客様との信頼関係を一層深め、収益性を向上させるために、ノウハウを育成・伝承し、また保護すること、C連結での積極的なディスクローズ等による企業情報の積極的な開示です。 KOAグループのベースとなるクォリティーファーストは、製品の品質のみならず、企業の品質、人の品質をも表しております。人材の育成に関しましては、人事主催のマネジメント研修、営業、技術、生産・品質など各部門が主催する研修により、ひとりひとりの仕事に対する意識や仕事の仕方を変え、知識を知恵に変えて現場で活かすことを目指しています。結果、グループ全体の体質強化につながり、お客様からより高いご評価がいただけるものと確信しております。 いかに一人ひとりの「品位」「品格」を向上させ、最終的に「企業格」を向上させるかを耐えず意識し、収益性の向上と事業構造の改革を達成するために、企業体質強化に努めてまいります。(所要時間7分)

【財務諸表と総括 代表取締役社長 向山孝一】

KOAグループの連結の財務諸表についてご説明します。 売上は前期から3%減少しましたが、経常利益は11億円ほど増加しました。クオリティー・ファーストをベースにした、事業構造の改革、収益性の向上が徐々に成果をあらわしております。 全グループ社員と一丸となって株主の皆様のご期待に沿えるよう邁進してまいりますので、今後ともご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(所要時間19分)